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2005年11月06日

出西窯のデザイン

 昭和22年の創業以来、「素朴で健康的な器」「くらしの道具としてよろこんで
使っていただける物」を作り続けている出西窯の製品は、最近では器のショップ
だけでなくインテリアショップでも取り扱われるようになり、雑誌のデザイン特集
で取り上げられることもあります。
 長年使い続けている人から「最近増えました」という若い年代の人まで、多くの
方々に支持される出西窯の製品はどのようにデザインされるのか。1981年に
入窯の陶工、井上一さんに聞きました。

 出西窯にデザイナーはいませんが、かつて製品のデザインに関わった人達が
いました。柳宗悦、バーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎、吉田璋也らの
民藝運動を展開した人物達です。彼らは民藝の考えだけでなく様々な技法や
意匠も出西窯に残していきました。

 「昔は先生方に相談し、助言や指導を頂きながら作っていました。現在作って
いる製品にも、先生方から教わったものがあります。」
 もう何十年も前に作られた彼らのデザインは今も古臭くなることなく、人々に受け
入れられています。そして近年から発売されたプロダクトデザイナーの柳宗理
ディレクションの出西窯シリーズがありますが、これ以外にも柳宗理意匠・指導に
よる製品があるとのことです。
 何気なく使っている出西窯のカップや皿が実は彼らのデザインだった、という
こともあるかもしれません。

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 「デザインを考えるときは使い勝手が悪くならないように注意を払っています。
やきものだけではなく、ガラスなどの陶磁器以外の工芸品からヒントを得ることも
あります。デザインの良し悪しはお客様の反応と、日本陶芸展や日本民藝館展
での評価を参考にしています。」
 そして非常に稀なケースですが、こんなこともあったそうです。
 「お客様から記念品の依頼で『こういうデザインのものを作って欲しい』
というリクエストがあったので実際に作ってみたところ、なかなか良いかたちの
ものが出来上がりました。それに少し手を加えて製品にしたことがありました。」

 出西窯の製品は多種多様な「かたち」をしています。そしてどの製品にも共通
しているのが、使いやすいかたちをしていること。「先生方」の残した技法・意匠
に加え、色々なものから学び、どんな人の意見にも耳を傾けデザインに役立てて
いく姿勢、、、バラエティ豊かなデザインを生み出している理由もまた様々です。

 これまでに製品になったデザインはどれくらいあるのかを尋ねると「いやぁー、
見当がつかないです(笑)。作るのをやめた型もありますし、さらに引き出物や
記念品としてご注文を頂いて作ったモノもありますので、全てとなると1000は
優に超えるはずです。」とのお答えが。

 生活環境・様式に合わなくなったために作るのをやめるのも、新作を作るのも、
時期的な見極めや新しいデザインが世間に受け入れられるかなど、何かと難しい
ことが多いですが、出西窯は「用途に即したかたち」を崩さずに着実に新しい
デザイン・製品を作っています。

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出西窯の製品を多種取り揃えております。ショップページにも是非お立ち寄り下さい。

* 現在取り扱っていない製品も写真に掲載されています。
ご希望のものがございましたら、お気軽にinfo@asobiii.netまで
お問い合わせ下さい。


取材協力:出西窯

投稿者 asobi : 2005年11月06日 19:00