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2007年10月25日
みやげ話■2007年沖縄買い付け
今回も山陰と同様に天気に恵まれ、非常に良い
買い付けができました。
沖縄はいうまでもなく独特の文化を持ち、それらは
今でも継承され、育まれていました。
印象深かったことをご紹介します。
■シーサー

ごく当たり前に民家の門や屋根に置かれているシーサー。

このシーサーはかなり年月が経っていて屋根と一体化しています。
名護市役所では沢山のシーサーがお出迎え。


市役所の建物自体が非常に見ごたえのある建築
でした。

照屋窯さんの屋根にいるシーサー

■厨子甕(ずしがめ)
厨子甕とは骨壷のことです。ある期間経過した遺骨を取りだし、
「洗骨」によって洗い清めたあと、あらためてこの甕に納める
という風習があったのです。
琉球王の墓、玉陵(たまうどぅん)の中にはこんな厨子甕が
あるそうです。


ちなみに玉陵は世界遺産。首里城のすぐ近くにあります。
高さ80cm程もある大振りなものから小さなものまで、
厨子甕は現在でも作られています。

読谷の金城敏男さんの工房の前に置かれていた厨子甕。

照屋佳信さんの厨子甕。ひび割れたりして売り物にならなく
なった品々が工房の入り口付近に。

こちらは今回仕入れた照屋窯の小さな厨子甕。
※左下は水滴です。

上江洲茂生さんの厨子甕。ちなみに上江洲さんの厨子甕は
Landscape Products の中原慎一郎さんがブログで紹介されて
います。

こちらは今回仕入れた茂生窯の厨子甕。
※左下は花入れです。
googleの画像検索で「厨子甕」面白いです。
是非お試し下さい。
■大きな器
宿泊した民宿「海山木」での夕食。この日はバイキング。
大皿に盛り付けられていました。この民宿の女将さんは
器にこだわりのある方で、色々と話が弾みました。



壷屋の工芸店の店員さん曰く、沖縄の人々は集まるのが
大好きで、皆で食事をするのも大好き。だから大きな器は
必需品だとのこと。
年末になるにつれ、大皿はどんどん売れていくそうです。
■福田健治さん
今回は残念ながらお手元に品がなく買い付けができなかった
のですが、大宜味で作陶されている福田健治さんの工房にも
お邪魔してきました。


これらの品々も既に行先が決まっていて、、、
次回は必ず仕入れてきます!
海に入ったり沖縄料理を食べたりももちろん
楽しかったのですが、こういった文化に触れる
のもまた頗る楽しかったです。
また今度行く時は他の窯元さんも訪ね、紅型を
色々と見ようと思っています。
2007年10月12日
茂生窯 2007.10.10、照屋窯 2007.10.11
現在訪れている沖縄買付で上江洲茂生さんと照屋佳信さんの品を
入荷できることになりました。画像と共に簡単に御紹介いたします。
(※詳しい紹介記事は後日必ずアップします。)
10日は上江洲さんの工房へお邪魔しました。


なぜか当店で扱わせて頂いている方々の工房は
猫率が高かったのですが、茂生窯さんには人懐こい
犬がいました。

この日は1週間後に窯入れがあるため、お弟子さんを
含め皆さん大変忙しそうでしたが、ご親切に応対して
頂きました。

窯詰めが終わった室の隙間を埋めています。

室の中にはぎっしりと入った品々。厨子甕があります。


この窯が終わってから皿・湯呑み・碗などを入荷しますが、
ひとまずこれらの品が入荷します。
、、、続いて11日、照屋窯へ

この標識がなければ間違いなく通り過ぎてしまうであろう
ロケーションでした。

この看板を曲がってからも100m近くはこんな山道は続きます。

無事到着。

工房のすぐ横に無造作に置かれた厨子甕と竜柱。
どちらも沖縄を強く感じさせます。

工房には製作途中の竜柱が。焼く前なので更に大きいです。
実は照屋さんは怪我をされ、この日も工房には居たものの
作陶はせずにひたすらリハビリをされていました。
早くのご回復と復帰を心よりお祈り申し上げます。




今回はこちらの品を入荷します。是非ご期待下さい。

ちなみに上江洲茂生さん、照屋佳信さんの品の販売は
12月1日以降に開始いたしますのでお待ち下さい。
旅中のため少々雑な記事になりましたがご容赦下さい。
2007年10月07日
10月7日から15日までお休みします
沖縄へ行くため、10月8日〜15日は休業いたします。
尚、この間も商品紹介ページはご覧頂けますが、
購入手続きはできませんのでご了承下さい。
良い品を持ち帰りたいと思っておりますので是非
ご期待下さい。
2007年10月01日
みやげ話■2007年山陰買い付け
8月の買い付けは良い品を沢山入荷することができ、
非常に充実したものになりました。
そして嬉しいことに、行く先々で貴重なお話を聞くことが
できたり、思わぬイベントに出くわしたりと買付業務以外
でも色々なことがありました。
そのおかげで、買い付けは毎回楽しいのですが、
今回はいつも以上に楽しかったです。
掻い摘んでご紹介します。
8.15 武内晴二郎さんの作品 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------
まず初めに伺った森山窯では武内晴二郎さんの作品を
見せて頂くことができました。


上は大皿、直径は40cm近くあったと思います。
下は灰入、蓋の内側は煙草を置けるようにつくられています。
森山さんは河井寛次郎さんに師事した後、倉敷の武内さんの
元で修行を積まれました。戦争で片腕を失っていた武内さんの
仕事は型モノが多かったのですが、ごく少数轆轤を使って成形
されたモノがあります。
それらの轆轤は森山さんや他のお弟子さんたちがなされたとの
こと。この灰入は森山さんが轆轤を担当したそうです。
森山さんは河井寛次郎さんの内弟子だったことでご存知の方は
多いかもしれませんが、もう一人の御師匠、武内晴二郎さんも
上の2点のような作品や、他にもスリップウェア、練上などの手法
による素晴しい作品を残されている作家でした。
100点を超える武内晴二郎作品を所蔵する大阪日本民芸館の
ホームページ内ではスリップウェアの大皿を見ることができます
ので是非ご覧下さい。画像でもその存在感が伝わってきます。
8.16 出西窯創立60周年記念展 --------------------------------------------------------------------------------------------------------
この日に伺った出西窯は創立60周年のイベントを催していました。
パネルや資料からは現在に至るまで出西窯で作陶をされてきた
方々のご苦労や熱心さが、また展示された品々とその説明からは
日用品としての作陶を続ける出西窯の姿勢が伝わってきました。
4日には創設メンバーの一人、多々納弘光さんの講演が
あったようです。是非お聞きしたかったです。


様々な大きさ・デザインのピッチャーの展示。
「良い品物は大きくても小さくてもぼやけない」と、とある
工芸品店の方が仰られていたことが思い出されました。
後ろの棚にはピッチャーと蓋モノが並んでいました。

河井寛次郎から贈られた書 「泥風火雨」

河井寛次郎、濱田庄司から贈られた作品


バーナード・リーチの作品(上)とスケッチ(下)。
現在でも作られている品のデザインや技法を見てみると、
その足跡を一番強く残したのはリーチだったように思います。
ちなみに現在、松下電工汐留ミュージアムにて
「バーナード・リーチ -生活をつくる眼と手-」という展示が
行われています。まだ行ってませんが、楽しみです。
8.16 道の駅 湯の川 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
出西窯を後にし、すぐ近くにある道の駅湯の川にて昼食。
こちらでは食事が出西窯の器で出てきます。
この日は蕎麦を注文しました。

当店でもご用意している呉須の6寸深皿で頂きました。
8.16 灯篭流し@松江市 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
この日の宿泊は松江市。丁度送り盆の時期に当たり
宍道湖と中海を繋ぐ大橋川では灯篭流しをしていました。


かなりの数の灯篭がゆっくりと進んでいく風景は圧巻で、
色彩がなんとも綺麗でした。
8.17 cafe rosso --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
この日は鳥取に向かう前に一休みしたく、安来市にある
cafe rosso にて一服。
BRUTUS誌でも取り上げられていたこちらのカフェ、バリスタの
門脇洋之さんはバリスタ世界大会で2位になる程のツワモノ。
アイスラテとカプチーノを飲み、豆を200g購入。
実に美味しかったです。しかし完全に休息モードだったため
画像を取り忘れました。悪しからず。
今後もここでの一服が定番になりそうです。
8.18 生田和孝展@鳥取民藝美術館 ---------------------------------------------------------------------------------------------------
この度取り扱いを始めた中井窯以外にも鳥取には沢山の窯元があり、
それらをリサーチするべくたくみ工芸店さんへ。たくみ工芸店さんへ
向かうと隣の鳥取民藝美術館に「生田和孝展」の文字が。
生田和孝さんといえば俊彦窯の窯主、清水俊彦さんのご師匠。
なかなか作品を見る機会がなく、いつか見たいと思っていたのです。
生田さんは河井寛次郎さんに師事していたこともあり、寛次郎さんの
影響を強く受けた作風もありましたが、生田さん独自の個性を感じる
作風のほうが断然多く、私はそちらのほうに強く魅かれました。
師から学んだ技術・考え方を元に自分なりに作陶するという姿勢。
この生田さんの展示からも、森山窯・出西窯・湯町窯に並んでいた
品々からもそういう姿勢を強く感じました。もちろん俊彦窯の品々
からもそれは感じます。
館内撮影禁止のため、こちらも残念ながら画像が御座いませんが
ご了承下さい。
たくみ工芸店さんでは鳥取のモノはもちろん、日本各地の品が
見れて大変勉強になりました。
8.18 投入堂 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
中井窯での買付を終え近くの道の駅で昼食をとり、前から気に
なっていた投入堂のある三徳山へ。
しかしながら入山は午後3時まで。入山手続きの場所に到着した時は
既に午後4時だったため入山できず、遠くから写真を撮るのみ。

遠くからでもあの幽玄な佇まいには感動しました。
次こそは必ず。
ちなみにこちらも以前、BRUTUS誌の茂木健一郎さんの特集の中で
紹介されていました。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 帰宅
これ以外にも立ち寄った出雲大社ではお祭りをやっていました。
また松江では松江城・武家屋敷などを散歩し、充実した時間を
過ごしました。
唯一、投入堂は残念でしたが、連日の晴天と幸運に恵まれた
実りの多い旅になりました。
さて、今月は念願の沖縄買い付けに行きます。飛び込みの
買い付けになるので上手くいくかは分かりかねますが、非常に
楽しみです。
